友人の原稿を読んで
作家志望の友人の原稿を読ませてもらった。
あらゆる芸術に興じ、あらゆる自然現象に関心のある彼の文なのできっと面白い物だろうと期待したが、
芸術が過ぎたのか、今の私には全く理解できなかった。
彼の文には「繰り返すようだが」という表現が多用される。
一ページに五回、次のページに十回、最終的には一文につき一回という具合。
微塵の発展もない場合も「繰り返すようだが」と書き、全く新しい事柄を述べる際にも「繰り返すようだが」と書く。
とにかく彼は夢遊病患者のように「繰り返すように」、繰り返す。
もしかするとそこに現代芸術的な意味があるのかも知れないが、
今の私には理解出来ない。
しかし、いつかあの文が理解できるであろうと私が確信するのは、
繰り返すようだが、
私が彼の友人であることに他ならない。



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